先日、縁あって MASSIVit 3D社の Massivit 1800 3D プリンタのデモを SELCAM社で見る機会に恵まれたので簡単にメモ。
個人ではまず触れないないだろう 3Dプリンタを間近に見てとても楽しいひと時だったのはもちろんだけど、自分でイメージできていた小さな 3Dプリンタとはまた違った方向性をもつ大型 3Dプリンタの可能性に驚かされたひと時でもあった。
超巨大 3Dプリンタは本当に大きくて、超高速な 3Dプリンターだった!
下の写真を見るとわかるけど筐体がとにかく大きい。
人の背よりも全然高い。
そしてこの大きな筐体で最大幅1.5m、奥行き1.2m、高さ1.8mのオブジェクトをプリントすることができる。
何よりも驚いたのはプリントスピードがものすごく速いこと。
資料によると直径1mの円柱をプリントした場合、1時間で高さ35cmまでプリントできるそうだ。
デモで見せてもらったほぼ実寸なコカコーラのボトルのプリント、これが約10分ほどで終わってしまう。
プリントヘッドがインクをどんどん積み上げていく様子を眺めているといつのまにか出来上がってしまった。
設定によるけどプリントしたオブジェクトは基本的に中空になるのでインク代がものすごく節約できる。
そしてインクが光を通すので写真のようにネオンサインぽいものも簡単に作れる。
また、インクを吐き出してそれをUVで硬化させながら積み重ねていく仕組みなので少々のオーバーハングならへっちゃら。サポート構造を省略できる場面が増えるのもコスト削減に。
プリント前処理で使われるソフトウェア(Massivit SMART Slicer)が簡単にオブジェクトのパーツ分けをサポートしてくれる。
大きなオブジェクトの場合サポート構造を使わなければならない場面が多くなるけど、それを避けるためにオブジェクトをパーツ分けしてプリントする。その際にオーバーハングで負荷のかかる場所を教えてくれたりオブジェクトをバッサリ2つに分けてくれたり、高機能だけど見た感じのままに操作ができる優れもの。
というわけで撮ってきた写真を見返しつつメモったわけだけれども、これを個人が使えるようになる機会ができればとても楽しいことが起きそうな気がする。
超高速なので印刷時間が短く済むからどこかの出力センターで時間貸しをしてくれたりしないだろうか?
ネット上にはフリーでたくさんの 3Dデータがあるのでそれを使ってあれもこれもぷりんとしてみたい!